西野吾郎「SUSHI-BU!」

SUSHI-BU! 1貫目 (ファミ通文庫)

SUSHI-BU! 1貫目 (ファミ通文庫)

アタマ空っぽのほうが寿司詰め込める。

そんな本です。江戸前寿司部という寿司を作る部活を作るために誘われて、生徒会長と対立して、と学園部活モノとして、よく使われるパターンではあります。例えば、某ハ○ヒさん家の某S○S団も似たような対立構造をストーリーに使っていますね。

この作品はとにかくノリと勢い!! 静岡県一の江戸っ子(この時点でツッコむべき)・江戸前素子を中心としたドタバタを楽しもうとするなら、細かいことは考えてはいけない。勢いですべて解決するもの。文章自体もテンポ良く、井園カツオがツッコミ役として機能しています。

物語の後半から出てくる、地上げ部(!?)の川田孝造とヤスが登場したときは、読みながら笑ってしまった。そして最後のオチの川田くんのトラウマ刺激*1。イラストの衝撃と展開のバカバカしさに「大将!もう一貫握ってくれぃ!」何なんだこのアホばっか学園は・・・・!!!

ブコメ的には、多分、幼馴染の本山葵さんの方なんだなー。ツンデレ極まって戦闘力が増すって斬新ですね。そのうち髪の毛が金色なるんですか。主人公の素子さんは、何も考えずに引っ張っていくタイプなのでブヒィィ!!という要素はあんまり無さそう。

さらに、イラスト方面でも楽しめたとコメント書いておこう。極道チンピラから葵ちゃんの不機嫌な様子/葵ちゃんの泣き顔/葵ちゃんの白パンツまで楽しめます。このイラストレーターは、ポニーテールをはじめ、女の子が髪を結んだ状態の可愛さをわかっている(ニヤリ

*1:278頁