葵せきな「生徒会の十代」

あああーー終ってしまったなー、と。卒業編をこなしていたので覚悟していたけど。

これを読んでいて思ったのは、別れを悲しむってそれまでを全力で楽しんだものだけに許されるイベントなんだな、ってこと。
杉崎たちは、生徒会を全力で楽しんでいる。楽しもうと努力もしている。その過程があるからこそ。別れるときの悲しみが倍加するわけで。三年生ズは大学だし、椎名姉妹は転校だし、杉崎だけが残るんだよなー。

杉崎が選んだ選択はハーレム、というもの。でも、それを自分だけが背負い込む必要はない、と。周りも一緒に楽しくしちゃえ!と言いそうな。ああ、この解決方法ですね。実に美少女文庫だww というのはさておき、このシリーズは自分にとっても思い入れが深いものですね。この本を最初に手に取った時の衝撃は忘れられません。今までなかったタイプのラノベだったので。ぐいぐい読んでしまい、あっという間。途中でだらけた時もあったけど、最後まで読み進めて本当に良かった作品でした。